私はこどもの頃、絵本にあまり興味がなく、絵本を読むことよりも身体を動かすことが好きなこどもでした。学生の頃に講義や実習で絵本の良さを知り、実際に保育をしている中で絵本の良さを実感するようになりました。また、こどもたちに様々な絵本の読み聞かせをしていきたいと感じるようになりました。
私が保育をしていて感じた絵本の良さとは…
集中力がUP
4月に年少組のこどもたちに少し長い絵本を読んだ際、途中で飽きてしまうこどもが多くいました。こどもたちに毎日絵本の読み聞かせをしてきたことで、2学期前半になると少し長い絵本を読んだ際に「もう終わり?」「もっと絵本を読みたいな。」と話すようになりました。また、教師の話を聞く際にも集中して聞くことができるようになってきました。毎日絵本の読み聞かせをしてきたことで、集中力が高まってきたのではないかと感じています。
記憶力がUP!?
3学期の後半、預かり保育のこどもたちに「エルマーのぼうけん」を読みました。1日に1話ずつ、数日に分けて読みましたが、年長・年中・年少どの学年の幼児も前日の内容をよく覚えていました。一説によると、「文字」「声」「絵」など複数の情報を一度に取り込むことができる絵本の読み聞かせは、脳の機能を高め記憶力が向上するそうです。毎日の絵本の読み聞かせでこどもたちは自然に脳が鍛えられ、記憶力が向上していたんですね。
想像力が豊かに
こどもたちは絵本の読み聞かせが終わると、「どうしてこうなったの?」「きっと〇〇だったんだよ!」など思い思いに話をします。予想していなかったことまで話すこともあり、こどもたちの想像力の豊かさに感心しています。様々な絵本の内容や日常の経験から想像を膨らませ、より想像力が豊かになっていると感じます。
特別な時間
クラスで読み聞かせをする時と1対1で読む時ではこどもの表情が異なります。クラスで読み聞かせをするときには、話の内容をよく聞いたり、内容を想像したりしている様子が見られています。しかし、こどもを膝の上に座らせ、絵本を読むとこどもたちは笑顔になっています。きっとこどもたちにとっては特別の時間なのでしょう。
絵本の貸し出し
園では週に一度絵本の貸し出しを行っており、こどもたちは週一回の絵本の貸し出しをとても楽しみにしています。自分の好きなシリーズの絵本や様々なジャンルの絵本を借りる幼児がいて、毎回こどもたちがどんな絵本を選ぶのか私も楽しみにしています。私だけではなく保護者の方もこどもたちがどんな絵本を毎週借りてくるのか楽しみにしているようです。
※でんでん文庫とは…全学年のこどもたちが借りることができる絵本コーナーです。
最後に…
幼稚園にはたくさんの絵本があります!私が知らない絵本はまだまだあり、様々な絵本に触れていきたいと思っています。沢山の絵本がある中で、皆さんはこどもたちにどんな絵本を読み聞かせしたいですか?一緒にこどもたちに沢山の絵本の読み聞かせしませんか?
平成29年度4月採用(2年経験有) 6年目 石川